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【ひつじやFAQ】
フェルト、手紡ぎ、手織り、やってみたいけどよくわからない。やってみたけど、こんなところでひっかかった。そんな方々にお送りする「ひつじやFAQ」
フェルトや羊毛に関する疑問・質問、わかる限りお答えいたします。 「ここはどうするのかな?」と思ったら、是非メールでお尋ねくださいね。
(ひつじやお問い合わせ:info@hitsuji-ya.com

羊毛(スライバー)ってどうやってちぎるの?
羊毛って、種類によってそんなに違うの?
フェルトってどうやって作るの?
石鹸水の濃度ってどれくらい?
羊毛ってどれくらい縮むの?

いろいろ羊毛の種類があるけど、どう使い分けるの?
できあがったフェルトの表面がボサボサ。キレイにならないのかな?

フェルトの参考になる本ってどれ?
手紡ぎの参考になる本ってどれ?
手織りの参考になる本ってどれ?





羊毛(スライバー)ってどうやってちぎるの?

ひつじやで取り扱っている羊毛は、ほぼスライバー状になっています。スライバーとは、羊毛を洗って繊維の方向を整え、撚りのかかっていない太いひも状に揃えたものをいいます(更にスライバーから細かなゴミを取り除いたものを「トップ」と呼びます)。
もともとは大変長いもので(数十メートル以上)、染めるときに適宜扱いやすいようちぎっています。


羊の毛そのものも、実はけっこう長いのです。短いもので4,5cm、長いものでは30cmを超えるものまで。「ひつじや」でフェルトにおすすめしているメリノやコリデールで10cmから15cmくらいでしょうか。
ハサミで切ってもいいのですが、そうすると短い毛が出来てしまい、フェルトに使うときに均一に薄く並べるのが難しくなってしまいます。

羊毛をちぎるときは、1本の繊維の端と端を掴まないよう、右手と左手の間をこぶし2つ分くらい開けて引っ張るとスルっとちぎれます。
スライバーがフェルト化している場合はちぎれにくいので、間の毛をよくほぐしてやります。


羊毛って、種類によってそんなに違うの?

違うんです。
同じような白、同じような見た目でも、触ると明らかです。ウサギのように柔らかで細い毛の羊もいれば、イノシシのようにゴワゴワで太い毛の羊もいます。

「ひつじや」で扱っている羊毛の中では、ウェンズリーディール種などはかなり特異というか珍しい毛ですが、それ以外のメリノ、コリデールなども触り比べてみると明らかに「違う」ことがわかります。繊維が太いもののほうがガガサ、ゴワゴワしています。

また、世の中には白い羊以外にもグレーの羊や茶色の羊、白黒ブチの羊(ジャコブ種など)もいます。なかには一頭で白から濃いグレーまでの毛があるグラデーションの羊などもいます。頭数としては白が圧倒的に多いです。
日本国内でよく見かけるのはサフォーク種でしょうか。黒い顔に白い毛、なんで胴体は白いんだろうと、子供のころとても不思議でした。肉を食べるために飼育されていることが多い品種ですが、もちろん刈った毛を紡いだりフェルトにしたりできます。


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フェルトってどうやって作るの?

ひとことで「フェルト」といっても、何種類かあります。
大きくわけると「暖かい石鹸水を使って羊毛を湿らせて擦り、アルカリ、摩擦、温度という3つのショックを与えることによって羊毛同士をくっつけるフェルト」「特殊な加工のしてある針をつかって羊毛同士を絡ませるニードルフェルト」になります。

基本手順は「羊毛を、繊維が縦横になるよう何層か並べ」「石鹸水をかけ」「こする」です。
ニードルフェルトは針さえあれば手も濡れず汚れず、ただひたすら針でつんつく刺すだけ、と簡単で、造形もしやすいです。ですが、針がとても鋭く、いくら気をつけていても指を刺してしまうことが多々あるので、小さなお子さまにはオススメできません。
「ひつじや」でもニードルやプレフェルトパーツ、ベースなどご用意しておりますので、よろしければどうぞ。→【手作りキット】

フェルトで作ったパペット。胴体に手を入れて動かすことができます。
胴体と頭は別パーツで作成。型紙を使って平面で軽くフェルト化させたあと、型紙を抜いて、立体になるようにこすって形を整えていきます。整形後、頭と胴体をチクチク縫い合わせました。
製作にかかった時間:一日弱。
ニードルフェルトで作った羊。まずは針金を曲げておおまかな骨格を作り、そこに黒い羊毛を巻き付けて、ニードルでぷすぷす刺して固定。さらに白いウェンズリーディール羊毛をニードルで留め付けました。作っている最中、5回ほど針で指を刺しました。痛いです。
製作にかかった時間:1時間弱。



石鹸水の濃度ってどれくらい?

これは一番よく聞かれる質問です。人によってやりやすい濃度というのは千差万別で、万人にとっての「正解」はないのですが、ひとつ目安を。

500mlペットボトルに液体の食器用中性洗剤を3、4滴+熱めのお風呂の温度のお湯(40度以上)をペットボトル9分目くらいまで。
一度これで羊毛にかけてこすってみて、あまりにも泡立ち過ぎるようだったら洗剤の量を減らして(薄めて)みてください。白い泡だらけになったら泡立ち過ぎです。かすかに泡がたつくらいが作業しやすいようです。

水よりもお湯のほうがフェルト化しやすいです。温度はあくまでも目安です。お湯は熱ければ熱いほどフェルト化しやすいのですが、やけどには充分気をつけてください。

石鹸水は、ジョーロのように出る水量を調節できるような容器に入れましょう。ペットボトルのフタに目打ちで穴を何か所か開けると、均一に石鹸水が出てくるので使いやすいですよ。 あまり水分が多すぎても作業しにくいので、下にタオルなどを敷いて、こすって追い出された余分な水分を吸わせるようにすると作業が楽です。


羊毛ってどれくらい縮むの?

羊の種類、重ねた羊毛の厚さ、作成者の手加減、力加減などで若干変わりますが、参考までに「ひつじや」で扱っている羊毛をフェルト化させてみました。限界めいっぱいまでフェルト化させています。

それぞれ5gの羊毛を10cm角に4層重ね、フェルト化。もうこれ以上は縮まない、というところまでこすってこすってこすっております。(翌日筋肉痛のオマケ付き)
ただ、ひとことで「メリノ」といっても繊維の太さは色々あります。多少縮み率も変化すると思われます。(「ひつじや」で取り扱っているのは60s(24μ)です。)


メリノ60s:10cm→平均6.8cm

コリデール52s:10cm→平均7.9cm

※10cm角に用意したのに、出来上がったフェルトが変形しているのは、1.「最初に羊毛を重ねたとき、きちんと厚みを平均にせず、部分によって偏りがあった」、2.「表面がきちんとフェルト化する前に、あまりにも雑に扱ったから」です。下ごしらえが肝心ということですね。反面教師にしていただければ幸いです(汗)。


いろいろ種類があるけど、どう使い分けるの?

マフラーなど、肌の弱い部分に接するものであれば、繊維が細く肌当たりの柔らかい「メリノ」をオススメします。
また、メリノは羊毛のなかでもとてもフェルト化しやすく、「はじめてフェルトを作る」という方に特にオススメです(まずはメリノで「羊毛がフェルト化する」という感覚を体験すると、他の羊毛でも応用がききます)。ただ、本当によく縮むので、最初に型を大きめに作っておくこと。

立体的な造形(ツノをつけたり、立体的な凸凹をつける、など)にするなら「コリデール」がオススメです。しっかりがっちりフェルト化するので、バッグなどに適しています。メリノに比べると繊維が太いので、触り比べるとガサガサしているのがよくわかります。

ただ、「コリデールでマフラーはダメ!」「メリノでバッグはダメ!」ということでは決してありません。あえて言うなら、というだけなので、あまりとらわれず、作りたいもののイメージに合わせて、または使い慣れているなどの理由でお選びいただければ良いと思います。


できあがったフェルトの表面がボサボサ。キレイにならないのかな?

生乾きのとき、形を整えながら仕上げとしてアイロンをかけると、表面が滑らかに、きれいになります。
ただ、もともと繊維の太い羊毛を使っていた場合、アイロンをいくらかけても表面はガサガサした感じになります。


フェルトの参考になる本ってどれ?

うむむ、難しいですね。
最近ではフェルトメーキングも随分メジャーな手芸になりましたので、本はたくさん出ています。まずは作りたいもの(バッグならバッグの、帽子なら帽子の作り方)が載っている本というのが良いかもしれません。
私の場合、フェルトでバッグや帽子というと橘記子氏「原毛から作るフェルトのバッグと小物」が一番参考になりました。平面(フェルトシート、マフラーなど)はもちろん、立体(バッグや帽子、ルームシューズなど)の作り方も載っています。
ニードルフェルトですと、SINCO氏「フリースドッグ」でしょうか。ニードルフェルトで作る犬のぬいぐるみ(フェルぐるみ?)の本ですが、ここまで立体が作れたら応用はいくらでもできると思います。



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手紡ぎの参考になる本ってどれ?

これがまた、ひっじょーに少ないです。フェルト>手織り>手紡ぎという感じで参考書が減っていくのです(泣)。
手紡ぎを取り上げている日本語の本というのは以下の本くらいでしょうか(他にもご存じでしたら、ぜひぜひお知らせください!)。

「手紡ぎ」だけに絞っているという本は
スピンハウスポンタ発行「はじめての糸紡ぎ」のみ。そのタイトルの通り、糸ってどうやって作るのか皆目見当がつかないという初心者の方にもおすすめです。ただ、こちらは一般の本屋さんやAmazonなどのネット本屋さんでは手に入れることができません。「ひつじや」でも取り扱っていますので、よろしければどうぞ。→【書籍販売】

寺村祐子氏「染める紡ぐ織る」は初めて草木染めや紡ぎ、織りをする方向けの本。ただし、紡ぎそのものはカラーで3ページしか取り上げていないので、これだけを読んで紡ぐのは難しいかもしれません。画材屋さんで売っているキャンバス木枠を使った簡易手織り機の作り方が載っています。
森由美子氏「ホームスパンテクニック」は羊毛を洗って染めて紡いで織る、というホームスパン(手紡ぎ、手織りの布)製作の一連の作業について詳しく書かれていますが、初心者の方にはおそらく難しすぎるだろうと思います。




はじめての糸紡ぎ

スピナッツ編

\1365


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手織りの参考になる本ってどれ?

ここでは卓上機についてのみお話させていただきます。(いきなり大型の機にチャレンジされる方は少ないと思うので)

私は
NZアシュフォード社のリジッド機クロバー社の咲き織りしか触ったことがないのですが、咲き織りはリジッドよりも更に経糸はりが簡単なので、はじめて織りものをする方にもとっつきやすいかとは思います。ただ、リジッド機は登場から長い期間売れているだけあって、サードパーティのオプション品が充実しているという利点があります。(三葉トレーディング社で扱っているスウィングキットとステンレス筬を使えば、細い綿糸で服地も織れるそうです)

リジッド機は
アシュフォード社の他、フィンランドのトイカ社、日本のアヴリルハマナカ(オリヴィエ)などもあります。構造はほぼ同じですが、サードパーティのオプションが使えるものと使えないものがありますのでご注意ください。
咲き織り以外の卓上織り機はほぼ同じ構造なので、参考書は1冊あればじゅうぶん用は足りるかと思います。

クロバー咲き織りを使用した本。が、経糸の張り方以外は咲き織りもリジッドもまったく同じなので、織り方や端の始末、テクニックの参考書として使うぶんには問題ないかと。 ある意味正統派の手織りの本。卓上機の販売元(アヴリル)が書いているので親切だが、使用糸の実物大写真がないので、手持ちの糸を使うときに迷う。写真がおしゃれなので、実は眺めているだけでも楽しい。 キャンバス枠で簡易織り機を作るところから始める。筬まで作ってしまうのがスゴイ。子供でも読めるよう字は大きく、図解も多い。



番外編:もっともっと気軽に手軽に織物を楽しむこともできるのです。

小さなモチーフを織るヂヤンテイ織り。大きな道具は一切使わないので、ちょっと時間があるときにササッとモチーフを織って溜めておくことができます。余り毛糸で膝掛けなんかいいですねえ。
ただ、糸間隔が一定なので、あまり太い毛糸は使えません。
どんな毛糸を使っても、同じ枠を使っている限り同じ大きさのモチーフに出来上がるのがとても嬉しい。

ボードにピンを打ち、経糸を張って織っていくボード織り。最初から作りたい形に経糸を張ることができるので、糸のロスが出ません。
経糸にあまりテンションがかからないので「ももける糸」も経糸に使えます。
筬、綜絖を使わないので、経糸は自分で拾わなければなりません。あまり細い糸を経糸にすると、途中で暴れたくなります。



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